河内大和/第49回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞者インタビュー
―――今日の撮影は、いかがでしたか?
フレッシュさを重点的に表現したつもりです(笑)
舞台でもパンフレットの写真を撮る機会が多かったので、これまでの経験を活かしました。
―――日本アカデミー賞のイメージは?
今年で俳優27年目なんですが、ずっと舞台でやってきたので、本当に僕からは遠い遠い憧れの中の憧れの存在です。
まさかこの歳で受賞できるなんて思ってもみなかったので、いまだに実感があんまり湧かないですが、嬉しいです。
―――どんな時、新人俳優賞受賞の報告を聞きましたか?
ドラマの撮影の時に、楽屋にマネージャーが来て「河内さん、ちょっと正座してください!」と言われて。
なんかやらかしたのかなぁ・・・と思って(笑)
正座して待っていたら「日本アカデミー賞新人俳優賞受賞しました!」と言われて、しばらく声にならなかったですね。
まさか、まさかだったので。
そのマネージャーのサプライズの仕方に感謝しています(笑)
―――<新人俳優賞>という言葉を聞いてどう思われましたか?
僕は長編映画が初めてで本当に新人のつもりで「8番出口」も(脚本を)読ませていただいたので、
まさに47歳で新人俳優賞ということで、いくつになってもどんなことにも初心を忘れずに取り組んでいくことが大事だなと改めて思わされました。
―――今日の撮影ビジュアルは、MIYASHITAPARKに展示されますが、 MIYASHITA PARKに行ったことはありますか?お気に入りの場所はありますか?
新しくなってからは行ったことがなくて、写真で見たらすごく素敵な場所になっていたので是非行きたいです。
―――映画の魅力は何だと思いますか?あなたにとって「映画」とは?
僕にとっては人生の救いだと思っています。仕事やプライベートですごくへこんだり絶望したり、そういう時に映画を見ると「よし!頑張ろう」ってなれるんですよね。
すごく力と夢が詰まってますし、時間を越えることができるのも魅力だと思います。
その時に撮った作品、その時に演じたキャラクターが何十年後、もしかしたら何百年後でも観た方の心に触れることができるという、タイムカプセルみたいなすごく大きな夢の力を持ったものだと思います。
―――長年、舞台で演じられてきたと思いますが舞台の魅力は何だと思いますか?
生身の人間が、お客様の前で一生懸命にその役の人生を全てのエネルギーを燃やして一回一回演じ切る、生き切る、ことで日常では絶対に味わえない何かを直接届けることができると思います。
観たお客様も、劇場に入る前と出た後では何か違う世界が広がっていると思うのでそれが舞台でしか味わえない独特の魅力です。
なので、僕は舞台も映像も両方ともしっかりやり続けていきたいと思います。
―――今回の受賞対象作品「8番出口」の撮影で、映画と舞台の現場の違いについて感じたことはありますか?
時間の使い方が全然違いますよね。
1、2ヶ月稽古をして本番に臨むのと、撮影のその日に向けていかに準備して自分の100%を出すことができるかという違いが大きいです。
なので僕にとっていま、映像はすごく厳しい世界だと思います。
(現場に)行って、ぐっと一発で(100%を)出せるかどうかが勝負だと思うので、僕もどう演じたらどうカメラに映ってどう画面に出ていくのか、がまだまだ手探り状態です。
今はとにかく自分の舞台で培ってきたものを、その現場その現場で撮影の時に出し切れるように準備して挑んでいるところですね。
演じている中身は舞台も映像も僕にとっては全然変わらなかったので、とにかく舞台で一生懸命やってきた自分を信じるしかなくてそれが結果につながったことが嬉し過ぎて(笑)
自分のやってきたことは間違っていなかったなと、勇気と元気をいただける賞になりました。
―――今回の受賞対象作品「8番出口」はあなたにとってどんな作品になりましたか?
間違いなく、人生の転機になった作品ですね。
この「8番出口」という作品に出会えたことが僕は運命としか思えなくて。
あの「おじさん」というキャラクターに出会えたこと、「8番出口」という作品に出会えたこと、
監督・共演者・スタッフさんもそうですけど、人生の2ヶ月がスッと空いてそこにスッとピースがハマったというのは奇跡としか言いようがないです。
それが結果につながったことが、未だに不思議ですね。話していて鳥肌が立ちます。
―――今回の受賞対象作品「8番出口」公開後に変化はありましたか?
周りの反応だったり、出演のオファーをいただいたりという変化はすごくたくさんありますが、より気を引き締めていかないとな、ということを感じています。
ちょっと怠けていたところがあるんじゃないか、とか作品に対して「もっともっとできることあるぞ、お前!」ということを改めて感じているところですね。

